関連用語集
API | (American Petrolum Institute)アメリカ石油協会 |
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ASTM | (American Sociaty for Testing and Materials)アメリカ材料協会 |
ATF | オートマチックトランスミッションフルード(Automatic Transmission Fluid)の略称 |
CVT | (Continuously Variable Transmission)Continuously Variable Transmissionの略で、ギヤを使わずベルトやチェーンとプーリーを利用した無段階自動変速機のこと。Vベルト駆動のものとチェーン駆動のものがあり、いずれも両側のプーリーの幅を変化させることで減速比を無段階で変えられる。プーリーの幅は油圧によってコントロールされ、入力側(エンジン側)が広い時はロー、狭い時がハイになる。ギヤを使ったミッションに比べて大トルクには弱く、中型車以下の車種に設定されている。このCVTに1速から6速の減速比を設定して、シーケンシャルMT風にレバーやボタンでセレクト出来るタイプもある。 |
DOHC | (Double Over Head Cam)DOUBLE OVERHEAD CAMSHAFT(ダブル オーバーヘッド カムシャフト)の略で、上記のSOHCに対して、吸気バルブ用と排気バルブ用の2本のカムシャフトを装着したものをいう。吸気と排気を分けることで4バルブエンジンのバルブ駆動をより正確にコントロールできるようになり、高性能エンジンに必須の条件となっている。別名「ツインカム」ともいう。 |
FF | FFとは FRONT ENGINE・FRONT DRIVE を略した日本語で、英語では FRONT WHEEL DRIVE(FWD)という。自動車の前にエンジンがあり、前輪を駆動する方式で、同じサイズの車ならば室内スペースや荷物スペースを広くとれる利点がある。最近の小型車・中型車の多くがFF方式を採用している。 |
FR | FRONT ENGINE REAR DRIVE を略した日本語。FFをFWDというようにFRをRWDとは呼ばない。車の前部にエンジンを積み後輪で駆動する一般的な駆動方式である。大型乗用車やスポーツカーなどはFRを採用している車が多い。走りを追求するとFFよりFRの方が有利だと言われているが、最近ではその差は小さくなってきているようだ。 |
HTHS | (High Temoerture High Shear)の略。エンジンオイルが高温で高剪断を受けた時にどれだけ粘度低下を生じるかを測定する試験方法。「HTHS粘度」とも云う。 |
ILMA | (Independent Lubricant Manufacturers Association)の略。米国内の独立系潤滑油製造者団体。 |
ILSAC | (International Lubricant Standardization and Approval Committee)の略。国際潤滑油標準化委員会の事。 |
IP | (Institute of Petroleum)の略。イギリス石油協会の事。 |
JAMA | (Japan Automobile Manufactures Association, INC.)の略。日本自動車工業会の事。 |
JASO | (The Japanese Automobile Standards Organization)の略。日本自動車技術会の事。 |
LLC | ロングライフクーラント(Long Life Coolant)の略称。エンジンの冷却水系にて使用。 |
NA(自然吸気) | (Natural Aspiration)エンジンはピストンが下がる時にシリンダー内に負圧が出来て、その負圧によって空気を吸入する。このように、大気を自然に吸入させる方式を NATURAL ASPITRATION (NA)と呼んでいる。NAの場合高回転になると吸排気抵抗が増えて効率が30%ほど落ちるといわれている。また、空気密度の薄い高地や高温時にも性能は低下する。 |
OHC | (Over Head Cam)OVERHEAD CAMSHAFT(オーバーヘッド カムシャフト)の略で、カムシャフトがバルブの上側に設置されたエンジン。ロッカーアームで直接バルブを駆動するため、OHVなどより高回転に向いている。この、カムシャフトが1本のものを、下のDOHCと区別するためSOHC(シングルOHC)ということもある。 |
RR | REAR ENGINE REAR DRIVE を略したもので、車の後部にエンジンを積んで後輪を駆動させる。ポルシェなどがこの方式を採用しているが、一般的な乗用車にRR車はほとんどない。 |
SAE | (Society of Automobile Engineers)の略。アメリカ自動車技術者協会の事。 |
VHVI | (Very High Viscosity Index)の略。高粘度指数基油の事。 |
4WD | 4 WHEEL DRIVE の略で、4輪全部を駆動する車のこと。以前はクロカンタイプの車が4WDの中心であったが、最近では乗用車にも多く採用されるようになった。雪道などの低μ路で特にその力を発揮するほか、直進安定性も優れている。 |
V型エンジン | (V-TYPE ENGINE)複数の気筒を交互に角度を付けてV字型に配列したエンジン。多気筒でもエンジンの長さを短く出来る利点がある。最近では6気筒以上の車に搭載されることが多く、構造的には複雑だがコンパクトである。 |
圧縮比 | (COMPRESSION RATIO)シリンダー容積+燃焼室容積を燃焼室容積で割って得た数値で、ピストンが圧縮する空気の割合。通常「8.5:1」のように比率または単に「8.5」とかの数値で表す。圧縮比を上げれば出力が向上するが、異常燃焼の原因にもなるので、一般的なエンジンは8.5~9.0くらいである。GT-Rのようなターボ車の場合は、吸入する空気自体を圧縮しているため必要以上に圧縮比を上げることはない。尚、タービン交換などを行いブースト圧を上げている車は、通常の圧縮比では危険なため、ヘッドガスケットを厚くするなどの方法で圧縮比を下げることも可能である。 |
泡立ち試験 | (Test for Foaming)潤滑油の泡立ち性を評価する試験。試料にディフューザーストンより空気を吹き込み「泡立ち性」「泡持続性」について評価する。 |
アンチノック剤 | (Antiknock agent)火花点火エンジン燃料のアンチノック性を向上させる添加剤で有機金属化合物やアミン化合物が使用される。 |
アンチノック性 | (Antiknock Quality)ノッキングに対する火花点火エンジン燃料の抵抗性。高圧縮比及び高過給エンジンには特にこの性能の高い燃料(ハイオク燃料)を使用する。 |
イオウ酸化物(SOx) | ガソリンや軽油に含まれるイオウ分が、燃料反応に伴って酸素と結びついて生成される物質。酸性の強い物質で、酸性雨や硫酸ミストになって環境に大きな影響を及ぼすといわれている。 |
インジェクター | (Injector)高圧の流体をノズルからベンチュリーノズルの中心に吹き込み、その周辺に生じる真空によって目的の液体を注入する装置。エンジンに於いては燃料噴射装置として使用する。 |
ウェットサンプ | (Wet Sump)ウェットサンプとは、エンジンのオイル循環方式の一つ。エンジン本体の一番低い位置にオイルパンがあり、そこに溜まっているオイルをポンプで吸い上げて各部を潤滑する方式。仕事を終えたオイルは自然と一番低い位置にあるオイルパンに戻って再び各部に循環する。一般的なエンジンのほとんどはこの方式を採用する。 |
エチレングリコール | (Ethylene glycol)HOC2H4OH 酸化エチレンの水和で得られ不凍液(LLC)に多く使用されている化学物質。 |
オイルクーラー | (Oil Cooler)オイルを強制的に冷却する装置で空冷と水冷方式がある。 |
オイルゲージ | (Oil Gauge)オイルレベルゲージの事。 |
オイルシール | (Oil Seal)エンジンオイルやギヤーオイルなどを外部に漏れない様にするもの。特に回転軸周辺に用いられゴムと金属が一体となったものが多い。 |
オイルセパレータ | (Oil Separator)ブローバイガス再燃焼装置に取り付けられるものでクランクケース内部やヘッド内にて発生したブローバイガス(未燃焼ガス)に含まれるオイル分を分離除去する装置。 |
オイルタンク | (Oil Tank)ドライサンプ方式の潤滑方式を採用する場合にエンジンオイルを溜めておく専用タンク。 |
オイルテンプゲージ | (Oil Temperature Gauge)油温計の事。 |
オイルパン | (Oil Pan)ウェットサンプ方式をとる場合のエンジン最底部にあるオイルを溜めておく入れ物。 |
オイルフィルター | (Oil Filter)エレメントとして濾紙や不織布を使用したエンジンオイルの濾過装置。 |
オイルプレッシャー ゲージ |
(Oil Pressur Gauge)油圧計の事。一般車はランプ点灯形式を使用する事が殆どである。 |
オイルプレッシャー レギュレーター |
(Oil Pressur Regurator)油圧を一定にコントロールする装置で定められた油圧より高い場合はスプリングにより圧着されていたバルブが解放され余分な油圧を解放する仕組みである。 |
オイルポンプ | (Oil Pump)エンジンオイルをエンジン内部に圧送する機械式のポンプでエンジン動力駆動される。 |
オイルライン | (Oil Line)エンジン内部のオイル経路の総称。 |
オイルリング | (Oil Ring)ピストンリングと共にピストンに取り付けられるリングでシリンダー内壁に付着した余分なオイルを掻き落とす役割をはたしている。掻き落とされたオイルはピストンの内側に取り込まれピストン冷却の役割をはたしながらオイルパンに戻る。 |
オイルレベルゲージ | (Oil Level Gauge)エンジンオイルの量や状態を点検する為の棒状のものでクランクケースからオイルパンに差し込まれている。 |
オクタン価 | (Octane Number)火花点火エンジン燃料のアンチノック性を表す値の一つで主に自動車用エンジンに用いられる。アンチノック性の極めて高いイソオクタンと極めて低い正ヘプタンの混合による標準燃料と試料のアンチノック性を比較し試料と同等のアンチノック性を示す標準燃料中のイソオクタンの量を百分率で表した値。 |
回転数 | (REVOLUTIONS PER MINUTE)エンジン(クランクシャフト)の1分間の回転数をrpmで表す。rpmはrevolution par minuteの略。エンジンの回転数が高いほど高性能ということになるが、その鍵を握っているのが動弁系(カム・バルブ系)といわれている。 |
灰分 | (Ash Content)重油や潤滑油中の不燃性分の量。 |
ガスケット | (Gasket)静止部分のシール材の事。エンジンではヘッドとブロックの間に於いて使用されている。 |
ガソリン | (Gasoline)沸点範囲が約30~200℃の石油留分で主に内燃機関用の燃料として用いられる。 |
ガソリン希釈量 | (Motor Fuel Diluent)ガソリンエンジンに使用したエンジンオイルに混入したガソリン量。 |
可変バルブタイミング | エンジンの運転状態に応じてバルブタイミングやバルブのリフト量などを変化させ、適正な出力を得ると同時に広い回転域で吸排気効率を高めて燃費の改善をはかるシステム。市販車への搭載はホンダのV-TECのほか、トヨタのVVT、ニッサンのNVCS、三菱のMIVECなどがある。 |
カムシャフト | (CAMSHAFT)吸排気バルブの開閉やバルブタイミングを決めるためのカムを気筒数分だけ連結した軸(シャフト)のこと。通常はこのカムシャフトのことを「カム」と称している。バルブタイミングはカムの断面形状(カムプロフィール)に添って高いところでバルブが押し開かれ、低いところではバルブスプリングの力で密閉する。4サイクルエンジンのカムシャフトは、エンジンが2回転で1回作動すれば良いので、エンジン回転の1/2の回転になる。 |
極圧潤滑 | (Extreme Pressure Lubrication)しゅう動摩擦面の接触圧力が極度に高く、またすべりが非常に小さいかあるいはある程度以上で発熱が大になり油膜が破れやすいような潤滑状態のこと。 |
極圧潤滑油 | (Extreme Pressure Lubricating Oil)極圧潤滑状態でしゅう動面の損傷を防止できる潤滑油の総称。 |
金属不活性化剤 | (Metal deactivator)ガソリンや潤滑油の酸化を促進する溶解金属塩を不活性化する添加剤の事。 |
クランキング | (Cranking)主にエンジンを始動させる目的でクランクシャフトを回転させること。通常イグニッションをONにしてエンジンが始動するまでの状態をいう。エンストした場合や始動性の悪いエンジンの場合、キーを回してからエンジンが掛かるまでのセルモーターが回っている「シュルシュルシュル・・・」という状態がクランキング状態である。 |
クランクシャフト | (CRANKSHAFT)エンジンの動力を取り出すための軸(シャフト)。1気筒ごとにコンロッドとクランクが接続されており、コンロッドで伝えられるピストンの往復運動を回転運動に変換する働きをする。クランクを気筒数分接続したものをクランクシャフトといい、この軸の1回転がエンジンの1回転になる。 |
グリース | (Grease)広義では半固体または固体状で粘調な物質の総称。狭義では液体潤滑剤と増ちょう剤からなる半固体または固体状の潤滑剤のこと。 |
減圧蒸留法 | (Vacuum distillation Process)高沸点留分を比較的低い温度で気化させ分解を防ぎ蒸留するために装置内を減圧する蒸留法で潤滑油留分を分流するときなどに用いられる。 |
原油 | (Crude Oil)油井から採取したままの鉱物油のこと。各種炭化水素の混合物が主成分であるが、少量の有機硫黄、窒素、酸素の化合物を含有する。 |
コーキング | (coking)石油留分などが加熱された際に分解反応を起こしコークスを生成すること。 |
固体潤滑剤 | (Solid Lubricant)グラファイト・二硫化モリブデン・PTFE・窒化硼素などに代表される固体潤滑剤で熱安定性に勝る。一般的には液状あるいは半固体状潤滑剤に分散して使用するか塗布乾燥して使用する。 |
コンタミネーション | (Contamination)ある種の物質中に性質の異なる他の物質が混入し品質あるいは性能を損じること。 |
コンロッド | (CONnecting ROD)ピストンとクランクシャフトを繋ぐ連結装置で、ピストンで発生した力をクランクシャフトに伝える。コネクティングロッド(CONECTING ROD)の略。運動性能上は軽いほど良いとされているが、エンジン部品の中でも特に力の掛かるパーツであり、特殊鋼を鍛造して作られるのが普通である。レース用エンジンなどにはチタンが使われている。その断面形状によってI型とH型に分けられるが、H型の方が軽くて座屈強度が高く、曲げ応力に対してはI型が強いといわれている。 |
酸化安定度試験 | (Oxidation Stability test)試料を加熱し、あるいは触媒などを加え更に酸素や空気を圧入し、攪拌して試料を実験室内で強制酸化し、酸化前後の性状の変化を評価する試験のこと。 |
酸化重合 | (Oxidative polymerzation)不飽和化合物が酸素に触れて重合すること。 |
シリンダーブロック | (CYLINDER BLOCK)シリンダーを持つエンジンの本体となる部分。シリンダーは筒を意味する。全てのエンジン部品はこのブロックに組み付けられる。また、この部分でエンジンは車体に取り付けられている。鋳鉄またはアルミ合金で作られており、特にシリンダー部分の加工には精度が要求される。 |
シリンダーヘッド | (CYLINDER HEAD)シリンダーに上からふたをするようになる部分をヘッドという。この部分には、燃焼室・吸排気系・カム・バルブシステム・プラグなど、エンジン性能を大きく左右する主要部品が集められている。アルミ合金製が主流。 |
水素化 | (Hydrogenation)水素添加・水添・水素付加とも言われ、不飽和結合に水素を付加する反応のこと。 |
水素化脱硫法 | (Hydrodesulfurization Process)原料油中の硫黄・窒素・金属などの不純物をCo-Moアルミナ触媒を用い高温高圧下で水素化して除去する方法のこと。 |
水平対向エンジン | (BOXER-TYPE ENGINE)複数のシリンダーがクランクシャフトを中心に左右に水平に対向しているエンジン。ポルシェやスバルが有名。クランクシャフトとピストンが同じ高さにあるため、エンジン本体の重心が低くなり、車自体の重心も低く出来る。 |
スーパーチャージャー | (SUPERCHARGER)本来スーパーチャージャーは過給機の総称であったが、現在はメカニカルスーパーチャージャーのことを指している。大気を圧縮するコンプレッサーを駆動する動力として、エンジンの動力を利用したものをいう。エンジンの動力をベルトでコンプレッサーに伝えて、吸入した空気を圧縮してエンジンに供給する。低回転から一定の圧力が得られるのが特徴。 |
清浄分散剤 | (Detergent Dispersant)潤滑油の酸化、燃料油の燃焼などにより生成するスラッジやラッカー、カーボンを油中に懸濁分散させエンジン各部への沈積を防止する働きを有する添加剤のこと。 |
精製 | (Refining)広義には原油から各種石油製品を得るまでのすべての行程を示し、狭義には脱硫精製・白土精製などの個々の行程も示す。 |
セタン価 | (Cetane Number)ディーゼル燃料の自己発火性を表す値の一つで着火性の極めて高いセタンと極めて低いα-メチルナフタリンの混合標準燃料と試料の着火性をCFRエンジンを用いて比較し同一の着火性を示す標準燃料中のセタン量をvol%にて示した値のこと。 |
全塩基価 | (Total Base Number)試料1g中の全アルカリ成分を中和するのに必要なHClと等量のKOHのmg数。 |
全酸価 | (Total Acid Number)試料1g中の全酸性成分を中和するのに必要なKOHのmg数。 |
ターボチャージャー | (TURBOCHARGER)ターボとはタービンの意味。エンジンから排出される排気ガスは、通常排気管を通して放出されているが、ターボはこの排気ガスの圧力を利用してタービンを回し、エンジンに吸入する空気の圧力を上げるシステム。排気管から出た排気ガスはタービンの翼に当たって1分間に10万回転も回転させる。この同軸に付いたコンプレッサーが吸気を圧縮して吸入空気の圧力を高めている。スーパーチャージャーに比べて超高回転でコンプレッサーを回転させるため、高圧力の吸気が得られるのが特徴で、最近のスポーツエンジンには多く利用されている。 |
タイミングベルト | (TIMING BELT)エンジンのクランクシャフトの回転からカムシャフトを駆動させるためのベルトのこと。以前はチェーン駆動が主流であったが、騒音が大きく潤滑も必要なことから、最近はベルト駆動が採用されていることが多い。ただ、耐久性の問題やチェーン材質の向上、サイレントチェーンの開発などにより、一部チェーン駆動に戻る傾向も見られる。なお、レース用エンジンなどではギヤ駆動が使われている。 |
脱硫 | (Desulfurization)石油留分中に含有される硫黄分を除去する工程のこと。 |
脱歴(れき) | (Deasphalting)潤滑油留分中のアスファルト分を高圧蒸気や選択溶媒抽出により取り除く工程のこと。 |
脱蝋(ろう) | (Dewaxing)潤滑油原料油中に含有される蝋(ろう)分を除去する操作のこと。 |
炭化水素 | (Hydrocarbon)炭素と水素の化合物で炭素骨格の構造から「鎖状炭化水素」「環状炭化水素」、炭素原子の結合様式から「飽和炭化水素」「不飽和炭化水素」に分類される。 |
ちょう度 | (Consistency)試料の見掛けの堅さを表す数値でグリ-スなどの堅さを表すときに使用する。 |
直列エンジン | (STRAIGHT ENGINE)複数のシリンダーを一列に並べたエンジン。日本の場合6気筒までは直列型のエンジンが多いが、気筒数が多いとエンジンが長くなりスペース的に不利になる。エンジンの構造としてはシンプルで作りやすい。GT-Rに搭載されるRB26DETTエンジンも直列6気筒である。 |
動摩擦係数 | (Coefficient of Kinematic Friction)相接する二物体間に生じる動摩擦と両面間の法線力の比のこと。 |
ドライサンプ | (Dry Sump)エンジンオイルの循環方式。主にレーシングカー等の競技用車両に採用される方式であり過酷な条件下(絶えず横Gが掛かる様な状況)でも均一にオイルを供給する事が可能となる。エンジンのオイル溜めからオイルを強制回収するポンプとそのオイルを貯めるリザーバタンクを持つものをいい、オイルパンに戻ったオイルをスカベンジポンプ(回収ポンプ)で強制回収し、専用のリザーバタンクに貯めた後、フィードポンプによってオイルを供給する方式である。性能面で多くの利点を有するが、構成が複雑になり部品点数が増す事やコストの問題もあり一般車には殆ど採用されていない。 |
ナフサ | (Naphtha)原油の直留で得られるガソリン沸点範囲の留分のこと。 |
ナフテン | (Naphtene)石油成分として重要なものでシクロパラフィンともいう。飽和環状炭化水素 |
燃焼室 | (COMBUSTION CHAMBER)ガソリンと空気の混合気が送り込まれ、ピストンの上昇によって圧縮され燃焼する空間のことを燃焼室という。シリンダーの上の部分。この燃焼室の形状によって吸排気バルブの形や大きさ、混合気の流れなどが影響を受け、燃焼効率にも大きく影響する。燃焼室の形状によって、「バスタブ型」、「クサビ型」、「ペントルーフ型」、「半球型」、「多球型」などがある。 |
燃焼点 | (Fire Point)引火点が試料に引火する点であるのに対し燃焼状態を継続し続ける(5秒以上)温度を燃焼点という。 |
粘度 | (Viscosity)液体内に剪断速度があるとき、その剪断速度の方向に垂直な面に於いて速度方向に単位面積につき生じる応力の大きさにより示される流体の内部抵抗のこと。 |
ノッキング | (Knocking)火花点火エンジンに於いて正常火炎面前方の未燃焼燃料-空気混合ガスが自然発火することにより発生する騒音のこと。自然発火により混合ガスは正常火炎になるよりも極めて短時間内に燃焼されるので高周波のガス振動とそれに伴う金属性騒音を生じ熱効率低下・摩耗増加・ピストン損傷の原因となる。 |
排気量 | (DISPLACEMENT)各気筒のシリンダー面積×ストローク×気筒数のことで、ピストンの動きによって排出される排気ガスの容積をccまたはリッターで表す。この排気量がエンジンの大きさを表す尺度になっており、同時に車自体のグレードの目安にもなっている。自動車税も排気量を基準に細かく税率が設定されている。通常2500ccのエンジンというと実際には2498ccくらいであることが多いが、これは自動車税率を下げるための設定である。平均的なエンジンの場合、1気筒の排気量は400cc~500ccくらいで、4気筒で2000cc、6気筒で3000cc以内のエンジンが多い。 |
パラフィン炭化水素 | (Paraffin Hydrocarbon)鎖状の炭化水素のこと。 |
ピストン | (PISTON)シリンダー内で上下運動をして吸気から排気までの力を伝える部品。エンジンを7000回転させるとピストンは1分間に7000往復することになるので、軽量・精密かつ耐熱性に強い素材が要求される。最近では軽くて強いアルミ合金が多く使われている。燃焼室の燃焼温度は2000度を超えるといわれているが、ピストンはその熱を直接受けるため、冷却性能も重要になる。高性能エンジンのピストン内には、クーリングチャンネルと呼ばれるオイル循環路が設けられており、そこにオイルを循環させることでピストンを冷却する。 |
ピストンリング | (PISTON RING)ピストンの溝に鉢巻きのように装着されている金属製のリングで、ピストンがシリンダー内を気密を保ちながら滑り動くように、適度の弾性をもたせてある。シリンダー内壁とピストンとの間を潤滑するオイルの量をコントロールするオイルリングと、混合気や燃焼ガスがクランクケースに漏れないようにシールの働きをするコンプレッションリングがある。気密を完全にし摩耗を少なくするために、2~3本使われるのが普通である。 |
ヘッドガスケット | (HEAD GASKET)シリンダーブロックとヘッドを密着させるための耐熱性の板状の部品。通常石綿繊維で作られたものが多いが、金属を使ったメタルガスケットもある。ガスケットの厚さは一般的に1mm以下のものが多いが、この厚さを変えることでエンジンの圧縮比を変更できる。 |
ミッドシップ | エンジンの搭載位置が車の前軸と後軸の間にあるものをいう。一般的にはキャビンと後軸の間にエンジンを積んだスポーツカーに多く、通常後輪を駆動する。フェラーリやランボルギーニなどのスポーツカーはほとんどがミッドシップである。マツダのRX7が「フロントミッドシップ」というコピーを使ったことがあったが、これは前軸より後ろにエンジンを搭載しているとの謳い文句で、ロータリーエンジンのコンパクトさのなせる技であった。 |
ラッシュアジャスター | (LASH ADJASTER)バルブクリアランスを自動的に調整して、隙間を無くした機構のこと。バルブリフターのカム側接点に装着する。オイルで満たされたシリンダーの中に孔のあいたピストンを設け、この孔を鋼鉄の球(チェックボール)で塞いだ構造になっており、スプリングによって一定の状態に保持されている。カムのローブ(山の部分)がリフターを押すと系全体がバルブを押すが、この時ピストンの周囲にわずかにオイルが流れる。つまりオイルが動いている状態で力が伝わるので、バルブリフターは常にカムに密着して動き、ローブの形状を正確にトレースする。ローブが通過して力が除かれるとチェックボールが開いてオイルが充填され、スプリングの力によって系は元の状態に戻る。 |
レシプロエンジン | (RECIPROcating ENGINE)混合気の爆発によるピストンの往復運動をクランクシャフトで回転運動に変える原理のエンジンのことを指します。ガソリンエンジンの代表的なもので、ピストンの往復運動を利用したエンジン。通常ガソリンエンジンというとレシプロエンジンのことを指すが、ロータリーエンジンと区別する場合にレシプロと呼ぶことが多い。 現在ではRX-7以外の全てのエンジンです。種類は大きく二つにわかれ『2サイクル(2スト)』と『4サイクル(4スト)』があります。 |
ロータリーエンジン | (ROTARY ENGINE)ガソリンエンジンの一種で、通常のエンジンのような往復ピストンを使わず、特殊な「まゆ型」をしたハウジングの中を、三角のローターが偏心して回転するロータリーピストンエンジン。 |
窒素酸化物(NOx) | 車の排気ガス中に含まれる窒素酸化物とは、通常一酸化窒素(NO1)と二酸化窒素(NO2)をいう。NO2は刺激臭の強い有害な気体で、光化学スモッグの主原因になるといわれている。NOxの発生は、燃焼速度・圧力共に最高になる理論空燃比付近で多く発生するので、これを少なくするために圧縮比を下げたり燃焼温度を下げるなどの対策もとられている。 |